期間工から正社員になりたいけどなれる? その④
では給与面の話になりますが年収で言うとどの企業で働いても最低でも400万円前後はあるのではないでしょうか。
企業によって給与形態が違うのでざっくり説明して行きます。
まず時給ですが1200円〜1600円まで幅広いです。
時給が低い企業は満了金といった契約更新の際にもらえるボーナスが多く、時給が高い企業は満了金が少ない傾向があります。
時給が高い企業のメリットは月の給料が多いこと。残業や夜勤をやればやるほど給料に反映されます。手取り40万円なんてこともあるそうです。残業時間がかなり多い場合ですが。残業時間に左右されるので月の手取りは20万~40万くらいではないでしょうか。満了金は1ヶ月1万〜2万で半年で6万〜12万くらいだと思います。
デメリットとしては満了金が少ない。残業の多い少ないに給料が左右されることです。
昼勤定時の部署だと月の給料が少ない上に満了金も少ないとなり年収は期間工の平均よりも下になります。
時給が低い企業のメリットは満了金が多いことです。時給が高い企業に比べて月の給料は低いかもしれませんが、契約更新の際にもらえる満了金が多いです。残業が少なかったりして月の給料が少なくても満了金で補充できます(笑)
手取りは18万〜30万くらいではないでしょうか。
デメリットとしては当たり前ですが時給の高い企業に比べて月の給料が低いことくらいですかね。
どちらにせよオール昼勤定時や3組2交代というシフトに組み込まれない限り、年収400万前後はもらえると思います。3組2交代というのは簡単に説明すると残業はほぼありません。通常はA班とB班の2班で昼夜の2直を回しますが、3組2交代というのはA班とB班とC班の3班で昼夜の2直を回します。A班が昼勤、B班が夜勤、C班が休みといったローテーションで回します。休みは増えますが労働時間は減るので給料も減ります。
また福利厚生として食費の補助やカフェテリアプランといった旅行など決められた項目であれば使用できるポイントが付与されたりと様々です。
最後に正社員になったら給料が下がるなんて話を私も聞いたことありますが。
これは年齢によるです。25歳くらいまでなら期間工の給料の方が高いこともあるでしょう。しかし、勤続年数が上がれば上がるほど等級も上がりますし、役職がついたりと給料に大きな差が生まれてきます。確かに時給が高いので月の給料は減りますが、ボーナスがもらえるので年収は500万前後はもらえるのではないかと思います。私の正社員1年目は460万でした。当時の年齢は27歳。翌年は500万を超えました。
給料のお話をしてきましたが正社員になることの方が大事だと思うので、なりやすい企業など次回はその話をして行きたいと思います。
期間工から正社員になりたいけどなれる? その③
採用までの流れですが
応募
簡単な面接
健康診断
ほとんどの企業がこの3つです。
健康であれば合格することがほとんどです。面接に関しては、かしこまった感じではなくアルバイトの面接に近いです。机を挟んで向かい合い、志望動機などいくつか受け答えをするだけです。面接官3人対1人みたいなちゃんとした形式の面接をする企業もありますが少ないと思います。
この際、注意していただくことは応募先の企業のグループや協力会社に勤めている方です。引き抜きの疑いなどをなくすため、在職中は応募できません。厳密には面接の際に断られます。退職してから念の為、退職証明書を持って行きましょう。
全ての企業に当てはまるわけではないですが、私はこのような経験があり退職してからもう一度面接に行きました。
応募は企業のホームページやタウンワークなどの求人サイトに面接会場と日時が記載されているので、履歴書などの指定された持ち物を持って行くだけです。
ほとんど服装の指定はありません。スーツと私服は半々くらいです。髪色なども様々です。
どちらにせよ清潔感ある服装で行かれることをお勧めします。
私はスーツに黒髪で行きました。
応募の際に気をつけていただきたいのは採用が直接雇用であることです。
応募までの流れは大きく3つあります。
①直接、面接会場に行く
②紹介派遣という形で派遣会社を利用する
③派遣会社を利用する
この中で①と②は直接雇用になります。
念の為、②で応募する場合は文面をよく見るか直接聞いたりして確認された方が万全です。
③は派遣会社の所属となります。
それでは①〜③で応募する際のメリット、デメリットをお話ししたいと思います。
①のメリットとしては一番時間がかからない。直接雇用。
①のデメリットは面接で聞かれることなどの情報がない。ネットなどで自力で集めることになります。
②のメリットとしては派遣会社の方と事前に喫茶店などで会うか、派遣会社に複数人まとめて集まるケースが多いと思いますので、わからないことを相談できたり、面接の内容や面接の練習をしてくれるような会社もあります。それと基本的には仲介だけで直接雇用になると思います。
②のデメリットとしては派遣会社を通すため①より手間と時間がかかることです。
少しでも早く入社されたい方は①をお勧めします。
③のメリットとしては採用されやすい、アパートなど住む場所を用意してくれる。
費用や条件は派遣会社によって違いますが。
③のデメリットとしては、直接雇用ではないことです。直接雇用でない場合、最低でも半年間は派遣会社の社員として働きます。その後、勤務態度などにより直接雇用になるか決められます。特別な理由がない限りこの半年間はムダです。
なぜなら、正社員登用試験の受験資格にある勤続年数(半年〜1年)に加算されない。直接雇用からカウント開始です。さらに派遣会社で入社して半年後に有給がもらえますが、直接雇用に切り替わった際にリセットされるので有給がもらえるのはそこから半年後。つまり最初から数えると1年後です。期間工の方でも有給は使わしてもらえるのでご安心を。
何人かで住む寮などではなく住む場所の確保や採用されにくい理由がある方を除きおすすめしません。正社員登用を目指す方は①か②の応募方法に必ずしてください。
長くなりましたので給与面は次回お話しします。
期間工から正社員になりたいけどなれる? その②
工場で働いたことがないかたや、期間工として働くことに対するイメージが湧きにくい方もいると思うので、入社してからどのように働くのか説明していきます。
まず初めに仕事内容についてですが正社員の方とほとんど変わりません。
同じ仕事してるのになんで給料が違うんだって思うときもあります。笑
もちろん正社員の方は、より責任のあるポジションについたり、責任のある仕事を任されたりしていますが、ほとんどの正社員の方とは大差ないです。
つまりその①でお話ししたように、一部の正社員の方より仕事ができるようになれば正社員登用に向けて前進することになります。
なので、期間工だからと言って嫌がらせを受けたり、悪い待遇を受けたりといったことはありません。期間工を募集しているところは大企業ばかりですのでコンプライアンスに対してシビアです。
最近は、正社員採用での仕事が増えているのか派遣社員や期間従業員の方が入社してくることが減っています。しかし、仕事量は増えているので人手が足りていない状態です。近年ではトヨタ自動車をはじめとして、正社員登用の人数が多くなってきているのでチャンスと言えます。
また、入社してくる方も少ない分、失礼ですが実際に戦力になる方は少ないです。
数値データ等で見ると期間従業員から正社員になれるのは1割程度なんて言われたりもありますが、そもそも戦力になり周りからも正社員になれそうだなと思われる期間従業員の方は厳しい言い方ですが1割〜2割くらいだと思います。
ですので数値データは全くあてにならないとは言いませんが、期間従業員全体になるので母数が大きく、実際にライバルになるような相手は1割〜2割です。
さて、工場で働いたことのない方ですが安心してください。
期間従業員を採用している多くの企業が現場配属前に研修を行いますし、よほどレアな配属先にならない限り簡単な単純作業が多いと思います。
ほとんどの方が製造ライン、女性の方でしたら検査に配属なんてこともあるかもしれません。こればかりはこちらで決めれないので運です。
工場で働くことが初めての方はそれよりも、立ち仕事や単純作業の繰り返し、残業や昼夜勤務に対する心配をされた方がいいです。そのうち慣れてきますが慣れるまではキツイかもしれませんね。何事もそうですが、キツくてもすぐ辞めずに一度踏ん張って、そのあと考えるようにしましょう。
まとまったかは分かりませんが。笑
工場が初めての方や期間工という立場で働くことに不安がある方は何も心配されなくてもいいですよというお話しでした。
私の友人も工場未経験から始まり、入社時期のタイミングもあり2年目の時に初めて受けた正社員登用試験で合格しました。
その③では採用までの流れや、給与などの条件面の話を進めていきます。
期間工から正社員になりたいけどなれる? その①
それでは実際に多くの方が気になっていると思われる内容についてふれていきましょう。
まず本当に正社員になれるの?
についてですが結論から言いますとなれます。
しかし、これにはいくつかの条件があります。
まず仕事面から
①無遅刻、無欠勤
②任されている仕事に関して他の正社員2,3人より優れていること。
③同じ部署、職場の期間工と比べても優れていること。
④周りと円滑にコミュニケーションがとれている。
⑤QCサークルの参加(QCリーダーの経験があるとより良いアピールになります)
⑥直属の上司にも認められ推薦してもらえる。
①の無遅刻、無欠勤ですが、これは当たり前のことですね。
これを守れない人を推薦しようとは思いませんよね。
②任されている仕事に関して他の正社員2,3人より優れていること。
任された仕事に関してだけでいいので、他の正社員より自分の方が優れていることをアピールしましょう。正社員の全員が全員優秀なわけではありません。その職場にいる正社員より期間工の方が仕事ができるなんてことはザラにあります。
そのためには毎日更新していくことが大事です。
どうしたら次はもっと容量よくできるか?
他にいい方法はないか?
なぜ失敗したのか?再発防止策は?
などなど常に考え実践したり上司に相談するなり行動しましょう。
小さなことでも大きな改善につながるかもしれません。大きな改善につながればアピールする材料の一つになります。
③同じ部署、職場の期間工と比べても優れていること。
正社員登用試験は普通に真面目に働いていれば受験することが可能であります。
しかし、自職場や同じ職場に期間工の方がいる場合、
誰を正社員にしたいか?
など優先順位をつけている可能性があります。
正社員登用にも枠の制限があるため、自職場、もっと言えば部署で一番欲しい人材になることが正社員登用への近道だと思います。
④周りと円滑にコミュニケーションがとれている。
期間工から正社員を目指すにあたって周りと円滑にコミュニケーションをとることは非常に重要です。わからないことがあればすぐに教えてくれたり、改善などの相談がしやすかったり仕事を覚える、更新していくうえで大事です。
また中には期間工から正社員になられた方もいるかもしれないので有益な情報も得られたりするかもしれません。
QCサークル活動の一環でレクリエーションがあり飲み会やBBQなどが開催されることがあると思うので積極的に参加してコミュニケーションを深めましょう。
⑤QCサークルの参加
期間工全員かはわかりませんが、正社員を目指す意思のある期間工の方はQCサークルに参加することになると思います。ここでの活動は後々お話しする正社員登用試験の面接で聞かれるかもしれないので重要です。2,3年経験のある方や以前にQCサークル活動の経験がある方でしたらサークルリーダーに挑戦してみるのもいいでしょう。より良いアピールになることは間違いありません。
⑥直属の上司にも認められ推薦してもらえる。
これも当然と言えば当然です。
そのためには、まず自職場の同僚に認められ必要とされる人間になる。
そうすれば自然と班長、職長と上に上に話が伝わっていくと思います。
登用試験を受けるのに上司の推薦が必要な会社も中にはあります。
そうでなくても評価シートに合わせて上司のコメントも書かれます。
なので上司に仕事の面でも、人間性の面でも評価され認められることが重要になってきます。直属の上司のプッシュだけでは限界はありますが自職場が必要としている人材を落とすほどヒドイ試験ではありません。
長々と書きましたがまとめると
忍耐力
向上心
誠実さ
素直さ
この4つが重要かなと思います。
この4つに自信がある、または伸ばしていく意思がある方は期間工から正社員になるための土台がすでにできているのではないのでしょうか。
その②では実際に入社してからの流れを説明していきます。
今回もメンタリストDaigoさんの動画のリンクを貼っておきます。
この動画を観て今後の人とのコミュニケーションの取り方に活かしていただければと思っています。
期間工から正社員になりたいけどなれる? その⓪
まず初めに簡単に自己紹介をします。
私は2014年4月に某大手自動車部品メーカーに契約社員、いわゆる期間工として入社しました。当時は25歳でした。その前は小さな町工場で自動車部品の製造を行なっていましたが、残業代が出ないなどブラックな所があり、このままではダメだと思い転職を決意しました。
すぐに期間工の仕事を選んだわけではなく、転職サイトを利用して5社くらい受けましたが全て不採用でした。全て大手の会社で中には同じ製造の仕事もあったのですがダメでした。その時思ったのは製造ラインの仕事しかしてないのでスキルがない、それと今まで何も考えずに仕事をしてきたから喋ってアピールすることがないことです。
そういった経験から期間工としてゼロから始めて努力をして、実際に現場でアピールして正社員を目指そうと決意しました。当時の考えでは大手企業に勤めることに憧れを感じていましたので。何かスキルを身につけようとは考えていませんでした。
そして、入社してから2回目の正社員登用試験に合格して、2016年1月から正社員として採用されることが決まりました。期間工として働いたのは2014年4月〜2015年12月までの1年9ヶ月です。入社のタイミングにもよりますが早い方は半年から1年で正社員になります。
その①からは
期間工について気になっている方
本当に正社員になれるの?
待遇は?
周りとのコミニュケーションはどんな感じ?
などなど実際に期間工として働いた経験を交えながら書いていこうと思っています。
もし少しでも参考になることがあれば嬉しいです。
最後に私が普段視聴しているメンタリストのDaiGoさんの動画に「やる気」に関する動画があるのでリンクを貼りますので、お時間ある時や寝る前なんかによければ視聴してみてください。 これから何かを始める、変えるにあたってやる気を出して一歩踏み出してみましょう。